廃棄物処理のトータルプランニング「廃棄物を生かす力」白井グループ

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モザンビークでビーチクリーン・最終処分場見学ツアーに参加しました。

2024.05.23
社員ブログ

2023年9月16日の世界清掃デーに合わせて、私が滞在しているモザンビークでビーチクリーンイベントが開催されました。10kmの海岸線を15ブロックに分かれて行い、私は現地在住の日本人やJICA海外協力隊員と一緒に参加しました。他にも現地環境団体、国連スタッフ、市役所職員など、多くのボランティアが参加していました。

私たちは魚市場前のビーチを清掃しましたが、多くのプラスチックごみや、空き瓶、壊れた漁網などを拾うことができました。中には流木に絡まったごみや、防波ブロックの隙間に挟まっているごみもあり、拾うのが大変でした。外洋から漂着してきたごみだけでなく、ビーチで過ごした人から排出されるごみも多く見られたので、ビーチクリーンと同時に、ビーチ利用者がごみを捨てないような工夫が必要だと感じました。

(写真1:ビーチクリーンイベントの様子)

(写真2:浜辺のごみの様子)

また、2024年2月にモザンビーク首都マプト市のウレネ最終処分場見学ツアーに参加しました。マプト市内のごみのほとんどが運ばれ、オープンダンピング(焼却処理や土などをかぶせずにそのまま埋め立てをする方法)という方法で処理されています。約40年以上も前からごみが搬入され続け、約16ヘクタールの敷地内に高さ数十メートルのごみ山がそびえたっています。2018年2月には、大雨の影響でごみ山の一部が崩落し、約18名の犠牲者が出る事故も発生しました。ごみの組成のほとんどは生ごみですが、マプト市の人口は増加傾向にあるので、今後はプラスチックなどの生活ごみが増えると考えられます。

(写真3:マプト市にあるウレネ最終処分場入口の様子)

 

マプト市役所に派遣されていたJICA海外協力隊員の案内で見学をしました。車を降りた瞬間に、何かが発酵しているような酸っぱいにおいをマスク越しでも感じ、収集車が走るたびに埃が舞う、かなり厳しい衛生環境でした。場内を歩いていくと、地面がクッションのようなふわふわとした土壌に、収集車・ショベルカーなどの重機が動き回る中で、ごみの中から換金できる有価物を収集しているウエストピッカーの人たちも多く見られました。自然発火かどうかは定かではありませんが、ごみから出火して煙が出ているエリアもありました。処分場の周辺には住居も密集しているので、そこに住む人々の健康被害も心配です。

(写真4:ウレネ最終処分場内にプラスチックごみが散らかっている様子)

(写真5:ウレネ最終処分場内のごみの様子と、ごみを漁る鳥)

日本とは違い、モザンビークの廃棄物管理はまだまだ多くの課題があります。私たち在住日本人のごみも同じくこの処分場に運ばれているので、処分場に運ばれるごみの量を抑えるためにどうすればよいか、自分事として考えて行動していきたいと思います。

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