廃棄物処理のトータルプランニング「廃棄物を生かす力」白井グループ

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モザンビークより7時間の時差を超えて勤務しています。

2023.10.23
社員ブログ

初めまして。営業企画部の佐野です。

突然ですが、私は今アフリカ大陸南部に位置するモザンビーク共和国にいます。妻が仕事の都合で海外赴任をすることになり、妻と、上司と相談し、会社の理解もいただけて、モザンビークからリモート勤務をすることになりました。時差は日本より7時間遅れているので、日本時間の午後(モザンビーク時間の朝)の時間に勤務しています。会議については以前から社内でも使用しているzoomやGoogle Meetで参加しているので、感覚としては在宅ワークをしている時とあまり変わりません。

(写真1 自宅のベランダからの景色)

 

続いて、今住んでいるモザンビークについて紹介したいと思います。

実は、私は白井グループ入社前に「青年海外協力隊(現JICA海外協力隊)」としてモザンビークで2年間活動した経験があり、再び到着したときはとても懐かしい気持ちになりました。

モザンビークは人口約3000万人、国土は日本の約2倍で南北に約2500kmの海岸線を有しています。ポルトガルに統治されていた歴史があるので公用語はポルトガル語、食事も海鮮をつかったポルトガル料理を楽しめます。日本とも歴史的関係があり、織田信長が当時ポルトガル人の使用人として来日したモザンビーク人に「弥助(やすけ)」と名付け、家来にしたとされています。

私が住んでいる首都のマプトという地域は人口約110万人で、商業施設、オフィス等が密集しています。気になるごみの収集方法についてですが、多くは民間業者に市が委託して回収をしています。回収業者は街中のごみコンテナを回収します。首都郊外部の住宅エリアは車が通れない道が多いので、別の業者が手押し車を使って家々のごみを戸別回収、路上のごみコンテナまで運び、そのコンテナをトラックが回収します。

(写真2 金属製のごみコンテナ このコンテナはあまり回収されておらず、ごみがたまっています)

(写真3 プラスチック製のごみコンテナ回収の様子)

 

回収されたほとんどのごみは分別されずに市内の最終処分場へ運搬されます。処分場の大きさは約16ヘクタール(16万㎡)で、処分方法はオープンダンピングと呼ばれる、その場にごみを堆積させている方法で管理しています。その影響もあり、周辺衛生環境の悪化が懸念されるほか、約5年前には雨季の大雨時に処分場の一部が崩落し、周辺住居になだれ込み、十数名の犠牲者が出る事故が発生してしまいました。

(写真4 最終処分場内の様子 重機が行き交うそばで、ウエストピッカーと呼ばれるごみの中から換金できる資源ごみを採取する人たちも多く、衛生上・安全上非常に危険な状態です)

 

このように、まだまだ廃棄物管理について課題が多い国で生活し、白井グループの業務を行っています。日本にはない課題も多く、私たちの業界の業務効率化、再資源化の必要性をより感じています。引き続き、廃棄物業界のDX化にむけて取り組みつつ、何かモザンビークのためにできることはないか、模索しながら生活していければと思います。

 

 

 

 

 

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